1.カシムズ系スタンダードの最高峰Giant Stepsなどのジャズマンが作曲した曲を除き、いわゆるスタンダード・ナンバーの中で、難易度ナンバー1と言える曲です。 2.テーマ大きくはA−B−A、細かくはAーA’ーB−A−A”というような、通常はあまり見られない形式です。 なお、リードシートにはメロディーラインに合わせて、細かくコードを書いていますが、ソロの時はシンプルに解釈して構いません。 3.カシムズの理由その1同じコードが続くのが難所のひとつ。例えばAを見ても4小節のCmに続き、5小節目もCmです。 正確には最初の4小節はトニックのCmで、5小節目はII-VのCmです。トニックのCmではドリアンで弾いても構いません。リードシートではその辺が明確になるように、Cm69とCm7というように書き分けています。この構造はBでも同様です。 その2この曲が難しいとされる最大の理由は転調の多さでしょう。Bで4小節ごとに全音ずつ下に転調します。このきわめてメカニカルな転調部分を如何に音楽的に処理するかが問題ですね。さらにやっかいなのは、II-V-Iでありながら、マイナーに解決するという点。 4.参考演奏ありそうで意外に参考となる演奏がありません。極めてレア物の中から、マイケル様とケニー・バロンのトリオによる神田Tokyo TUCでの演奏を紹介します。ぼくのiPodにはピアノソロ・カット版が入っていますが、今回は特別にピアノ・ソロあり版を載せます。
5.データこの回で紹介したデータをまとめておきましょう。
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