練習メモ

テーマ アフリカン12拍子
African Skies

1.マイケル様とアフリカ音楽の出会い

これまでも世界中をツアーし、各国のミュージシャンと共演してきたマイケル・ブレッカー様ですから、アフリカ音楽の造詣もそれなりにあったとは思いますが、より強烈なインパクトを受けたのは、1991年ポール・サイモンのコンサートで共演したVincent Nguiniとの出会いでしょう。ポリリズム風な曲を紹介しておきましょう。

Concert In The Park / Paul Simon She Moves On
Symphony-Bantu / Vincent Nguini Mavro
Symphony-Bantu
Obala

2.マッコイのための曲

ウェイン・ショーターがマッコイ・タイナーを意識して「Yes Or No」を作曲したように、マイケル様もこの曲をマッコイのピアノを想定して作曲しました。この「African Skies」はBrecker Brothersのアルバム「Out Of The Loop」にも収録されていますが、オリジナルのイメージはリーダー・アルバム「Tales From The Hudson」の方。この前年に「Infinity」で共演したマッコイを迎えて収録しました。

3.アフリカンな12拍子

言うまでもなく、12拍子はアクセント次第で6拍子にも4拍子にも変身できるポリリズムなビートです。

4.ベースのビート

ベースは以下のパターンをベースにしています。3度を弾いていないのがポイント。

ドラムスはこんな感じか。「リズム&ドラム・マガジン直伝 巧」のTrack72 Index4を参考にしました。

マッコイのピアノを真似たイントロ。

5.テーマ

A(8)−A(8)ーB(8)−A(8)の32小節。この進行でソロを取ります。

6.ブリッジ

テーマに続いて演奏されるブリッジ。このあと、ピアノ・ソロ。

7.進行

ピアノ・ソローテナー・ソロと進行して、あとテーマはB−Aと演奏して、イントロ・パターンを繰り返して終わります。

8.参考演奏

いうまでもなくこのアルバム。

Tales From Hudson / Michael Brecker Impulse IMP11912
Michael Brecker tenor sax
McCoy Tyner piano
Pat Metheny guitar
Dave Holland bass
Jack DeJohnette drums
1996録音 -

こちらは河口湖での演奏。オリジナルに比べると恐ろしくドラムがショボイでしょ。これはアースキンがヘタというわけではなく、デジョネットのドラミングが素晴らし過ぎるだけです。アースキンはこういうアフリカン12拍子の経験がなかったんでしょうね。経験がなければアースキンでさえイモになる好例です。みなさんもちゃんと練習しましょう。

後テーマの次に、サビから入るのを作曲者であるマイケル本人が忘れて、カルデラッツォに促されるところが面白い。

Live By The Lake 河口湖 / Michael Brecker WOWOW
Michael Brecker tenor sax
Joey Calderazzo piano
忘れた bass
Peter Erskine drums
1996録音  

5.データ

この回で紹介したデータをまとめておきましょう。

 
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