1.倍テン曲の途中でテンポを倍にすることを「倍テン」と言います。単にテンポを倍にすると早送りですが、これではコミック・バンドですよね。 ※バルカン音楽のバカテク集団「Farmer's Market」では、よく聞かれるアレンジですが(^_^;) テンポも倍にしますが、小節数も倍にすることを「倍テン」と言います。つまり、「倍テン」にしても演奏時間は変わりません。 「倍テン」とは基本にするビートを半分にすることだ、とも言えます。今の場合、基本ビートを4分音符から8分音符に変えるわけです。テンポは変わらず、4分の4拍子から8分の8拍子になったとも解釈できるわけです。 倍テンにして、元に戻す(半テン?)練習をしてみましょう。これは比較的簡単。 2.3/2倍テン同じ考え方で3/2倍テンにしてみましょう。4/4拍子で2拍3連を弾き、それをベースにすれば6拍子になります。テンポが1.5倍になって4分の6拍子になったとも考えられます。これはちょっと難しい。 3.3/2倍テンから倍テンへせっかくなので、3/2倍テンを経て、倍テンをやってみましょう。一旦、1倍に戻らないで演奏するのは相当難しい。 4.マルチ・リズムからポリ・リズムへ今回は順にリズムが切り替わる練習をしましたが、これを仮にマルチ・リズムと呼びましょう。それに対し、異なるリズムが同時進行することをポリ・リズムと言います。(異なるリズムを感じさせる、と言った方がいいかも) 何度も言っていますが、ジャズにおいては、基本的な流れとは異なる流れを感じさせて、緊張感を演出することが重要です。 5.参考演奏ポリリズムといえばアフリカでしょう。セネガル人のユッスー・ンドゥールのアルバムから「リ・マ・ウェース〜私の過去」を紹介します。6拍子をベースにしていますが、時折4拍子的なノリが顔を覗かせます。
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