実録!ズージャでGO! 4月 その2

テーマ マルチ・リズム
Beat Change

1.倍テン

曲の途中でテンポを倍にすることを「倍テン」と言います。単にテンポを倍にすると早送りですが、これではコミック・バンドですよね。

※バルカン音楽のバカテク集団「Farmer's Market」では、よく聞かれるアレンジですが(^_^;)

テンポも倍にしますが、小節数も倍にすることを「倍テン」と言います。つまり、「倍テン」にしても演奏時間は変わりません。

「倍テン」とは基本にするビートを半分にすることだ、とも言えます。今の場合、基本ビートを4分音符から8分音符に変えるわけです。テンポは変わらず、4分の4拍子から8分の8拍子になったとも解釈できるわけです。

倍テンにして、元に戻す(半テン?)練習をしてみましょう。これは比較的簡単。

2.3/2倍テン

同じ考え方で3/2倍テンにしてみましょう。4/4拍子で2拍3連を弾き、それをベースにすれば6拍子になります。テンポが1.5倍になって4分の6拍子になったとも考えられます。これはちょっと難しい。

3.3/2倍テンから倍テンへ

せっかくなので、3/2倍テンを経て、倍テンをやってみましょう。一旦、1倍に戻らないで演奏するのは相当難しい。

4.マルチ・リズムからポリ・リズムへ

今回は順にリズムが切り替わる練習をしましたが、これを仮にマルチ・リズムと呼びましょう。それに対し、異なるリズムが同時進行することをポリ・リズムと言います。(異なるリズムを感じさせる、と言った方がいいかも)

何度も言っていますが、ジャズにおいては、基本的な流れとは異なる流れを感じさせて、緊張感を演出することが重要です。

5.参考演奏

ポリリズムといえばアフリカでしょう。セネガル人のユッスー・ンドゥールのアルバムから「リ・マ・ウェース〜私の過去」を紹介します。6拍子をベースにしていますが、時折4拍子的なノリが顔を覗かせます。

Nothing In Vain / Youssou N'Dour Warner Music WPCR19066
Youssou N'Dour vocal
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2002録音  
 
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