実はわしの使っている「Logic」というシーケンサー・ソフトは正確には「Logic Audio」というんじゃ。つまり、普通のMIDIシーケンス機能とハード・ディスク・レコーディング機能を持っておるんじゃ。
「ハード・ディスク・レコーディング」といっても判らんかな? ハード・ディスクに人間が実際に唄った声や生楽器の音を録音するんじゃ。そう、全くテープに録音するのと同じに。
これがMIDIシーケンサーと一体化するとどうなるかというと、MIDIのパートに合わせてボーカルを録音したり、生のドラム・パターンを録音してそれをループさせてグルーブ感を出したりが出来るわけじゃ。
録音するのは生音だけに限らない。CDなんかはデジタル・データとして直接、取り込むことが出来る。
で、わしはそれをどう使っているのかというと、驚くなかれ、コピー・マシンとして使っておるんじゃ。第7話でAKAIのRiff−O−Maticを紹介したが、それの超高級機になるわけじゃ。
「Logic Audio」でも「音程を変えずにテンポを遅くする」ことが可能で、しかも、こんな風に音の波形を見ながら再生することが出来る。

この波形を見ながら、例えば16分音符4つ分ずつ再生させたり、音程が取りづらい1音をループさせて再生させることが可能なんじゃ。
これがあるからわしはAKAIのRiff−O−Maticを使わなくても細かい音符のコピーが出来る。
でもこれはひろ子くんには内緒じゃよ!
|