実録!ズージャでGO! 4月18日 その2

テーマ 現代ジャズの原点
Samba Song

1.新しいジャズ

1970年代後半に登場した「新しいジャズ」の要素として、以下が挙げられます。

  • 複雑にアレンジされたテーマ
  • ソロは単純なコード進行
  • テーマとソロをトータルに考えたアレンジメント
  • 均等に近い8分音符のノリによる4ビート
  • バップ、モード、フリーなど様々なアプローチからのソロ
  • 圧倒的なテクニックによる完璧な演奏

この「Samba Song」はその多くを持っている、現代ジャズの原点とも言える曲です。

2.長いイントロ?

伝統的なジャズのようにテーマを提示して、そのコード進行でソロを取るというわけではありません。ソロまでがテーマとも言えるし、長いイントロとも考えられます。リハーサルマークで言うとA、B、C、Dに相当します。

3.コード進行の提示

ようやくテーマの本筋というか、ソロのコード進行を提示します。3回繰り返しますが、三回目はバックで一拍半リズムを刻むという無謀とも言えるアレンジ。実はバックよりフロントの方が難しい。

4.ソロ

簡単にコード進行の解説を。Dmから始まりますが、キーとしてはAmというのがポイント。つまりサブドミナントから始まっているということ。Fm7/BbBb7の3度抜きコード。Bbミクソリディアンとも解釈できる。

Dm7/GEm7/AA7A7の3度抜き。ここはミクソリディアンというニュアンスは薄い。

5.4ビートへ

ピアノソロの後半から4ビートに移行します。最後にはシャッフルまで出てくるという、ビートを自在に操るのが特徴。

Chick Coreaのピアノソロをデータに載せておきます。

6.ベースソロ

エディ・ゴメスらしい超絶技巧に目(耳?)がいきがちだけど、ここではむしろピアノのバッキング(英語ではコンピングというらしい)に注目して欲しい。ベース・ソロのバックでは白玉系で弾くことが多いですが、もっと積極的に弾いていいことを教えてくれます。まあ、曲調にも依るんでしょうが。

チックが弾いたパターンのいくつかを実際に演奏してみましょう。どこまで打ち合わせていたかは不明ですが、おそらく最後はキメと思われます。

7.ドラムソロ

単純なドラムソロは正直言うと退屈なものです。それをこの曲のようにバックでパターンを鳴らしながら演奏するとスリリングなソロになります。この演奏法はこの曲から始まったように思います。バックのパターンからいかに離れるかが、ポイント。

8.参考演奏

最終曲の「Cappucino」も有名。

Friends / Chick Corea 849 071-2
Joe Farrell tenor sax
Chick Corea piano
Eddie Gomez bass
Stebe Gadd drums
1978年1月録音

これに先立つ、同じメンツによる「Humpty Dumpty」。コード進行がカシムズな4ビートの難曲。

Mad Hatter / Chick Corea UCCU-9271
Joe Farrell tenor sax
Chick Corea piano
Eddie Gomez bass
Stebe Gadd drums
1977年11月録音

9.データ

この回で紹介したデータをまとめておきましょう。

 
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