1.かつてはこれが主流前回、取り上げた「I Mean You」をファンク調でやってみましょう。1990年代はこう演奏するのが主流でした。 1990年前後、「I Mean You」と言えば、みんなこんな感じで演奏していたように記憶しています。誰が起源かは不明ですが、ライブハウスでよく耳にしたものです。まあ、ぼくが見に行くライブですから、佐藤達哉さん中心なわけで、メンツもほぼ一緒だったのですが(^_^;)。それが普通に戻ったのはやはり1995年の「McCoy Tyner Trio featuring Michael Brecker / INFINITY」がリリースされてからでした。 こういうビートは正確には何と呼ぶのだろう。ぼくらは「ファンク」で片付けてしまう。今回、改めてMIDIで作ってみたら、若干「シャッフル」していました、って、「シャッフル」を知らない? もちろん、トランプを混ぜることでもないし、iPodで順不同で曲を再生することでもない。ビートのシャッフルのこと。 実は正確なシャッフルの定義はない、と思う。8分音符の前と後ろが1:1じゃなく、若干、前が長いのがシャッフル。これがどの程度の比なのかは曲によって異なるのが実情。 1小節を96に分解、つまり1拍を24に分解した場合、8分音符を1:1で弾くと、12:12になる。試しにイントロパターンを12:12から16:8まで演奏してみました。
12:12じゃあ違和感がある。16:8,って要は3連の2つと1つではハネ過ぎ。14:10もしくは15:9あたりが妥当と思われます。ちなみにこれがBrecker Brothersの「Inside Out」あたりだと16:8がピッタリする。 イントロを経て、テーマのAは以下の通り。 サビはゆったり感を出す。 ソロ・パートのベースは2パターン考えられる。一つは8ビートらしいパターン。こういうビートでは音符を短めに弾くのがポイント。例えばこんな感じ。 もう一つは2ビートのように弾くパターン。この場合は音符は長め。 例えば先発のサックス・ソロでは8ビートで2番目のピアノ・ソロでは2ビート風、とメリハリを付けると大沢あかね並の「出来る子」に見える。 ピアノ・ソロ後はイントロ・パターンの半分でドラムス・ソロ。 ドラムが一杯一杯になったところで、イントロ・パターンを経て、ラスト・テーマへ。最後はAの2小節を食ってイントロ・パターンへ。4回はしつこいという噂もあるが、今回は素直に4回やってフィニッシュ。 2.参考演奏ジャズ・ライフ月刊スタンダードの続編。
Inside Outの方も。こちらは名盤中の名盤、Heavey Metal Be-Bopから。
3.データこの回で紹介したデータをまとめておきましょう。
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