実録!ズージャでGO! 2月 その5

テーマ ふゅーじょん
Vonetta

1.ふゅーじょん

いわゆるフュージョンの部類に入る曲ですが、この程度なら片手間でこなして頂きたいという願望を込めて選曲しました。前にジャズ・サンバは16ビート的と言いましたが、これはその典型と言えます。

デイブ・グルーシンやリー・リトナーらのL.A.フュージョンはテクニックひけらかしのキメキメ・サウンドが多かったりしますが、この曲はそれに比べれば随分と長閑な牧歌的サウンドと言えるでしょう。

今回はとりあえずテーマだけを練習してみましょう。

2.イントロ

この曲を印象づけているのが何度も登場するこのパターン。ベースとピアノの左手でユニゾン、右手は白玉系の和音、ドラムは何かしらカッコイイフレーズを演奏します。

なんてことないフレーズですが、いざ演奏してみるとドタドタしてしまいがち。この曲の勝負はこのパターンをいかに軽やかに演奏するかにかかっているでしょう。

テーマはA−A−B−Aという普通の構成ですが、その合間にこのイントロ・パターンが入ります。この音符が多いパターンのサウンドから、ゆったりしたノリのメロディに入るところがツボです。

3.B79+11

サビ前およびサビ途中に出てくる「B79+11」はBbmaj7に解決するための半音上の7thです。理論書なんかでドミナントの代理コードとして紹介される半音上の7thですが、この手のポップな曲で使うとかなりアウトなサウンドがします。そこでそれを中和する意味で「+11(シャープ・イレブンス)」を入れます。

さらに、もはやこれは定番なのですが、ボイシングは以下のように三度を抜いて弾きます。

次のBbmaj7との音の違いは一音だけなことに注目して下さい。

3.ソロ

どうやってソロを取ろうかはまだ考えていませんが、オリジナル通り「Dm7Bbmaj7」の繰り返しにしようと思います。常にテーマと同じコード進行でソロを取らなきゃいけない、ってわけではないのです。

ソロに関しては次回以降に練習しましょう。

4.参考演奏

というか、他の人が演奏した例は知りません。本家本元のアール・クルーというギタリストの演奏です。タイトルがわからず、iTunesで試聴して探しました。結局、CDを買うのももったいないのでiTunesからこの曲だけ購入しました。

Earl Klugh / Earl Klugh Blue Note 77542
Earl Klugh acoustic guitar
Dave Grusin keyboards
Lee Ritenour guitar
Harvey Mason drums
others

1976年  

5.データ

この回で紹介したデータをまとめておきましょう。

 
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