1.ソロの構成ソロは思いつくまま、弾きたいフレーズをダラダラ弾くものではありません。こんなグラフを考えてみましょう。 横軸はソロが始まってからの時間を表し、縦軸はソロの盛り上がり度合いというか演奏のテンションみたいなものを表します。上のグラフはソロが始まって、段々に盛り上がってくる様子を表現しています。 「盛り上がる」ためには以下の三要素に注目します。
つまり、音量を大きくすればするほど、音程を高くすればするほど、音数を多くすればするほど盛り上がります。盛り上がればいいというわけではありませんが、どういう展開でソロを弾こうかと想定することは大事です。意識してみてください。 2.曲についてよく演奏されるスタンダードですが、スタンダード集などに以下のコード進行で載っている場合があります。 これではアドリブにはちょっと厳しいので、通常は以下のパターンで演奏します。 1番目のパターンで演奏している例はショーターがいた頃の「ジャズ・メッセンジャーズ」位しか知りません。
3.参考演奏とくに参考演奏も必要ありませんが、レアものということで、ジェリー・バーガンジが参加していた頃のデイブ・ブルーベック・カルテットを紹介しておきましょう。Take5などで有名なブルーベックですが、ぼくが学生の頃にはすでに「死んでる」というか過去の人でしたので、まともに聞いたことがありませんでした。 随分経ってバーガンジが有名になってから、ブルーベックのバンドにいたと知って多少ビックリ。それを知っていれば多少はブルーベックに対する認識も変わったかも(そうでもないか)。このアルバムもバーガンジ人気にあやかってCD化されたんじゃない?
レアものだけでは参考にならないかも知れないので、こちらは定番中の定番。ジョン・コルトレーン先生の1957年5月31日セッションから、最後の7曲目に録音された演奏です。
4.データこの回で紹介したデータをまとめておきましょう。
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